大見川幹生写真展

デジタイズで甦った集通鉄路

2023年1月11日(水) ~17日(火)

 

11:00~19:00

初日:12:00~

最終日:15:00まで

 

展示室:AB+C

 

 

テーマは20世紀末の1995年に開業したにもかかわらず当時世界最大級の蒸機であった前進型が重連で峠越えをして、無煙化されるまでの10年間「奇跡の鉄道」と言われた中国・内蒙古の集通鉄路です。
デジタルカメラ黎明期の当時、殆どリバーサルフィルムによる撮影でしたがこの程デジタル複写を終え写真展を開くに至りました。
近年の高精細なデジカメ画像に見慣れた眼にはいささか物足りなく映る約20年前のフィルム原板のデジタル画像ですが、四半世紀前の「奇跡の鉄道」の前進型の奮闘と大興安嶺山脈を渡る凍てつく風の一部でも感じて頂ければ幸いです。

ごあいさつ~羊腸の道への想い

 

 「生れて来るのが遅かった」、鉄道マニアの常套句とも言えるこの言葉、私の場合最も強い想いが残るのが根室本線・狩勝峠越えの旧線でした。 1965年7月に交友社から出版された 『SL No.1』 の故・臼井重信氏の 『狩勝紀行」 に魅せられて 「冬の狩勝に行って見たい」との想いを募らせましたが、 今と違い情報が少なく貧弱な装備しか持たぬ当時の高校2年生には余りにハードルが高過ぎて“羊腸の道 “の狩勝越えの訪問は見果てぬ夢のまま1966年9月に新線に切り替えられて終わってしまいました。
 それから約三十年の時を経て、“羊腸の道 “による峠越えは狩勝峠とは似て非なる形で思わぬ所から私の前に姿を現しました。それは1995年末に開通した集通鉄路 (内蒙古集通鉄路有限責任公司)、中国西部と東北地方を結ぶ物流の短絡ルートとして内蒙古自治区の集寧から通遼までの992kmに建設された第3セクター方式の新線です。限られた予算内でできるだけ短期間での開通を優先した結果、工費の嵩む長大トンネルや電化は避け、機関車は各地で余剰化していた前進型の比較的若い車歴のものが集められました。難所の大興安嶺山脈南部の経棚峠を越える経棚~嗄拉徳斯汰48kmの区間は急勾配を避けて地形に沿って” 羊腸の道 “ を繰り返しながら高度を稼ぐ線路配置が選択されました。20世紀末の新設鉄道にも関わらず現役では世界最大級蒸機の前進型が重連で重量貨物を牽いて大陸的な壮大な風景の中を行く姿は 『Lost World』 の発見にも似た衝撃を持って瞬く間に世界のSLハンターの注目を浴びるようになりました。峠越えの撮影地の冬は、緯度は北海道とあまり変わらないものの内陸の1600mを越える高地にあるため気温は朝夕優に-20°Cを下回り、さらに谷間は風の通り道になっているため体感温度は-30°Cを超える極寒状態を覚悟する必要がありました。このように撮影者にも撮影機材にも厳しい撮影地でしたが、壮大な景色の中を行きかう盛大な白煙を求めて世界からマニアが集結しました。 かく言う私も1998年末の初訪問から無煙化された2005年初頭までの7度の冬のうち6度の年末年始を経棚峠で過ごしました。
 こうして撮り溜まった6000枚余のフィルム (殆どはカラーリバーサル)の一部はダイレクトプリントで引き伸ばしましたが、思う様な発色が得られないという不満を残したまま20年近くドライボックスの中で半ば“押し入れの肥やし”状態で眠っていました。 いつの日かこのフィルムアーカイブをデジタル化しておきたいという思いは2017年に導入した“フィルムデジタイズアダプター”によって扉が開かれました。 従来のフィルムスキャナーと異なり高画素のデジタル一眼レフカメラとマクロレンズを用いてフィルム画像をデジタル複写するという高効率な手法によって一気に過去の集通鉄路の画像のデジタル化が進み (コロナ禍で自宅軟禁状態が続いたというのも多少の”追い風” になりました)、 今回の写真展を迎えることができました。 近年の高精細なデジカメ画像に見慣れた眼にはいささか物足りなく映る約20年前のフィルム原板のデジタ ル画像ですが、 四半世紀前に存在した 『奇跡の鉄道』 の “羊腸の道 “を越えた前進型の奮闘と 大興安嶺山脈を渡る凍てつく風の一部でも感じて頂ければ幸いです。
2023年1月 大見川幹生 

Seed Stories (シードストーリーズ)22_23

~全国14か所を巡る小さな版画展~

2023年1月18日(水)-1月24日(火)

 

10:30-18:30 

初日16:00~  

最終日15:00まで

 

展示室:AB

 

〇~Seed Stories(シードストーリーズ)とは~

 

この展覧会は『Seed=種まき』として、より多くの方が版画作品を楽しんでいただける企画です。

この企画の為に23名の作家が用意したA4サイズの新作が、全国14箇所を旅します。

今回の共通テーマは「景色」。作家たちがそれぞれに切り取る「景色」があなたの日常の景色に広がりをもたらします。

作品は個人の発表価格に関わらず期間限定でシート9,900円(税込)にて販売いたします。

展覧会場でもサイトでもご購入いただけます。

 

初めてアートを飾る方も、コレクションなさりたい方も、きっと素敵な一枚に出会えることでしょう。

この機会に多くの方々にアートを楽しんで頂けると幸いです。

 

大森 弘之、大杉 祥子、尾形 愛、風間 雄飛、神﨑 智子、木全 佑衣、京増 まどか、肥沼 義幸、Ryoko Mary Kojima、小堀 さなえ、齋藤 悠紀、高垣 秀光、滝澤 徹也、田中 茜、中村 由起子、ナンシー 諸善、平野 有花、平瀬 恵子、筆塚 稔尚、古本 有理恵、真栄城 理子、村上 千彩、毛利 元郎

 

詳細はこちらをご覧ください。

 


赤池ももこ版画展 秒針

2023年1月18日(水) ~24日(火)

 

10:30~18:30

 

初 日:16:00から

最終日:15:00まで

 

展示室:C

 

〈ごあいさつ〉
海外への渡航を控える気鋭の木口木版画家 赤池ももこ。その第一期集大成とも言える個展です。
個展タイトルの『秒針』は最も細い線を意味しています。作者の彫る木口木版の細い線は、閉じられた世界の多感な少女たちの感情を巧みに表現しています。
『秒針』はまた、少しずつ進むという事を意味しています。海外へ渡る作者の意気込みの表れでもあります。
ぜひ個展会場で作品をご鑑賞ください。


ファンタジーアート展

2023年1月27日(金)-1月30日(月)

11:00~18:30 

(最終日は18:00閉場)

 

展示室:AB+C

 

※入場無料・展示販売会

 

天野喜孝×天野弓彦の最新作から名作まで、一堂に展示販売致します。

世界的アーティストの世界観をぜひ会場でお楽しみください。

ご来場のお客様にはオリジナルアートカードをプレゼントいたします!

 

アールビバン㈱企画

住所 東京都品川区東品川4-13-14 グラスキューブ品川 13F

TEL 03-5783-7302

MAIL :uketsuke@artvivant-event.jp

 

・イベント特設サイト

https://artvivant-fantasyart.net/

 

 

・催事予約サイト

https://artvivant-event.jp/

 

主催:アールビバン株式会社

 

〔新型コロナウイルス感染症への対策について〕

新型コロナウイルス感染防止に細心の注意を払い、消毒、換気、マスク着用、入場制限など、対応に最善を尽くしてまいります。

ご来場のお客様におかれましても、手洗いやマスクのご準備、感染防止策へのご理解とご協力を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。